幼児の事故防止マニュアル
幼児の事故データ
1歳児が最も危険
図表1幼児の年齢別年間事故率・けが率
大人の事故感知力、注意力が大切
幼児の事故は、父母が危険性を感じていない商品等や家事・買い物等で、まわりの大人の注意力が失われたときに発生します。
まわりの大人が、危険に対する感知能力をみがき、注意して見守ることが事故防止の秘訣です。
図表2危険性を感じていない商品とけがの割合
事故は、思いがけずやってくる・・・事故になりやすいケースに注意
事故の原因は、そんなに難しいものではありません。
幼児は、なんでも口に入れたり、さわったりして学習します。
好奇心が旺盛で、何にでも、触れたり、引っ張ったりします。
判断能力、運動神経、反射神経、筋力等が未発達で、思わぬ行動をとります。
目線を幼児の立場に置きかえて注意すれば、事故はかなり防げます。
仮に、事故が起きても軽傷で済みます。
図表3 事故の起こりやすい商品等と幼児の年齢
○事故の起こりやすい年齢◎年齢別事故率が10%を超えるもの
商品等 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳
電気製品・炊飯器電子蚊取り器
家具・イス・テーブル・ベット等
医薬品・たばこ・カミソリ等

花火


室内玩具・各種おもちゃ
住居品(石油・電気ストーブ等)



自転車(大人に同乗)

ベビーカー


階段
ドア(玄関ドア風呂場ドア等)


浴室浴槽他の住宅施設
公園等(すべり台ブランコ等)
昇降機自動ドアカート
図表4けがとけがの起こりやすい商品等N=1,678
けがの種類 割合 商品等(多い順)
擦り傷・切り傷 39.0 乗物・公園等・買物時・住宅
打撲捻挫こぶ 27.4 乗物・買物時・住宅・公園等
骨折 0.5 公園等・住宅・家具等
のどにつまった 0.8 食品・玩具
火傷 10.5 電気製品・玩具・台所製品
誤飲 3.5 医薬品・たばこ・玩具・住居用品
鼻につまった 1.6 玩具
幼児の事故は、頭・顔・口と手足に多い
幼児は、頭が重く、手足の運動神経があまり発達していないため、頭から落ちたり、物にぶつかったりします。
また、急に止まれません。急いで避けたり、逃げたりもできません。
動く物やがった尖ったものとの衝突に注意しましょう。
図表5 幼児のけがの部位 N=1,287(複数回答)
部位 割合(%) 部位 割合(%)
15.0 体幹等 6.1
17.0 21.1
口・鼻・のど 15.5 手平・甲・腕 11.2
その他の頭部 4.1 上下大腿・足 16.9
重傷も多い
幼児の危害の36.4%は、医者にかかるような危害です。
このうち1日通院が13.5%、2日以上の通院が22.9%、1週間以上の通院が18.7%、3週間以上の通院が8.3%もあります。
乳幼児の事故は、大きなけがに結びつくことも多く、油断できません。
図表6 通院の有無、通院期間 N=569
事項 割合(%) 事項 割合(%)
医者にかからず 63.6 通院2週間まで 10.4
通院1日 13.5 通院1ヶ月まで 4.8
通院1週間未満 4.2 通院1ヶ月以上 3.5
男児は、女児より事故が多い
男児の事故は女児より13ポイント(3割程度)多い。けがは、男児が女児より22ポイント(6割程度)多い。
昔から、男児より女児が丈夫で育てやすいといわれていますが、男女の違いも考慮して注意しましょう。
図表7 男女別事故割合 事故 N=1,917 けが N=291
性別 事故割合 危害割合
男児 56.7 61.2
女児 43.3 38.8
あなたの苦情が、新たな事故を防ぐ
幼児の事故は、どうしても、大人の管理責任と考えがちです。そして、事故にあっても苦情はほとんど出されません。
しかし、なぜそのような事故が起きたか、原因が解明され、改善がすすまないと、また同じような事故が起きてしまいます。
事故が起きたときには、施設の管理者、販売店やメーカー、そして消費生活センターなどに申し出ましょう。
図表8 事故責任 N=1,598
事項 割合
商品自体が問題 19.5
表示等が不備 2.4
大人の不注意 68.8
子どもの様子が違った 15.5


図表9 苦情の申し出 N=1,917
苦情の申し出 割合
販売店 2.2
メーカー 0.7
消費生活センター 0.2
その他 3.3
何もしなかった 93.8

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