高齢者の事故防止マニュアル
浴室事故防止のために
 浴室事故は、脱衣所や浴室の温度と浴槽の湯の温度差に高齢者の体が順応できず浴槽内で意識を失ったり、浴槽内で滑ってバランスを崩しなかなか体勢を直せず溺れてしまうケースと、洗い場で滑ってバランスを崩し転倒して骨折や打撲するケースがあります。事故防止には双方の対策が必要です。
 加齢とともに身体能力も変化します。高齢者自身だけでなく家族や回りの人が一緒に時々安全点検し必要な工夫を心掛ける事が大切です。
高齢者や周りの人へのアドバイス
室温と湯温の温度差による血圧の急激な変動で虚血性心疾患や脳出血が原因の事故が多く発生しています。入浴方法を工夫しましょう。
浴室は滑りやすくバランスを崩しやすい場所です。手すりや滑り止めマット等便利な道具を利用し安全な入浴を心掛けましょう。
浴槽はあまり大きいものは避け、足を伸ばした時、届くものがよいでしょう。
入浴時の注意と工夫
寒い季節は脱衣所や浴室は暖めて入る 出入口や浴槽付近にはL 字型手すりがあると良い
入浴は20分以内にする 家族に声を掛けてから入浴する
浴槽にあまりたっぷり湯を張らない 入浴の前後に水分の補給をする
「半身浴」や「掛け湯」の工夫をする 湯温は38℃〜41℃の中温程度がよい
飲酒後は入浴しない 入浴直前直後の薬の服用は避ける
浴槽内でつかまれる手すりがあるとよい 浴槽はまたぎやすく底はすべらない工夫をする
シャワーの温度に気をつける すのこは隙間なく敷き詰める
浴室用品は使う人の体や用途に合わせた選択をする
出入口は間口を広く段差を無くし中折り戸などにするとよい
こんな製品がありました
浴槽が改造できるなら底の一部がベンチ型になった半身浴の出来るタイプ 半身浴ができる浴槽 簡易手すり 簡易てすり
足腰が弱くしゃがみこめないときに便利 便利ないす 浴槽が深くてまたぎづらいときの台に 台
※その他便利な製品は近くの介護福祉機器を扱う店やデパートの介護用品売り場等も参考にしてください。

事業者への要望
浴室や浴槽は、入浴中つかまる事のできる手すりや、座ったままで向きを変えることの出来る回転台、入った人が一定時間以上動かない場合の警報システム、浴室暖房等を標準装備として安価で販売し普及させて欲しい。
水や石鹸などで滑らない材質による浴室製品の開発をして欲しい。
ほとんどのユニットバスは手すりの後付けができない。ユニットバスに手すりを標準装備として最初から取り付けて欲しい。
介護用品売り場で扱われている便利な浴室用雑貨品を元気な高齢者にも情報提供し、身近な所で商品選択できるようにして欲しい。
高齢者の声より
浴室は...
床は冷たさを感じない汚れにくく滑りにくいものに改良して欲しい
手すりなどは便利だが価格が高い
便利な製品が一般の売り場にあるとよい
入浴時は眼鏡をはずすので、風呂場で使うものは特に大きい文字にして欲しい
浴室用品は細菌やカビが生えないような材質で作って欲しい
すのこ・マットは...
浴槽に入りづらく高いすのこを特注したが身近で手軽に買えるとよい
広く大きいものや敷き詰められるものがあるとよい
水や石鹸、入浴剤ですべらない長く使っても変形しないものがよい
穴のあいているマットは引っかかりやすい
滑りにくく、ずれにくいソフトなマットがよい
浴槽は...
高いと足があがらず入りにくい。手すりがあればよい
浴槽内に段差があると、入る時や腰掛けたりできてよい
底は滑らないよう凸凹をつけ、足を伸ばした時届く大きさがよい
椅子は...
立ち上がるつかまる握り手のついた、高さの調節が出来る大きめのいすがよい
石鹸が体に残っていると腰掛けた時滑る
座面に滑りにくい工夫が欲しい
丸くて座りにくい。落ちないように背もたれがあるとよい
浴室ブーツは...
ダブダブで履きづらい。履きやすい製品を作って欲しい
滑って危険である。ゴム底の安全なものを作って欲しい
行政へ(高齢者の声より)
広く一般に「高齢者の浴室事故」の多いことを情報提供し事故防止の啓発が必要である。
高齢者が浴室など改修するときは更なる融資制度の充実をして欲しい。

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