危険!イヤホンからの音楽で周りの音が聞こえない!

〜イヤホンの使い方に注意しましょう〜

「東京くらしねっと」安全シグナル2008/07月号より
音楽を聴きながら自転車を運転する人

最近、ポータブルオーディオの小型化・高性能化が進み、どこでも気軽に音楽を楽しむことができるようになりました。実際、街を歩くとイヤホンをしている人を数多く見かけます。

でも、イヤホンをしていて周りの音は聞こえるのでしょうか?危険はないのでしょうか?アンケートや機器での調査を行いました。

 屋外での事故の危険性

屋外でイヤホンを使っている人(662人)の8%(53人)が、「自動車や自転車と接触しそうになった」などの危険な目に遭っていました。

また、駅や踏切で警報機の音などに気付かず、列車に接触して死傷する事故も発生しています。

 聴覚感度の低下

イヤホンを使って70dB程度で音楽を聴くと、周囲の音に対する聴覚感度は30dB以上低下しました。特に挿入型など遮音性の高いイヤホンでは最大65dB低下しました※)

 快適と感じる聴取音量の増加

静かな環境では被験者の約3分の1が60dB未満の音量を快適と感じたのに対し、73.2dBの騒音下(渋谷ハチ公前交差点の騒音レベル)では、80dB以上を快適と感じた被験者が3分の1を超えました。

 イヤホン使用時の注意事項

  • 屋外での使用はなるべく止めましょう。
     周りの音が聞こえないと、死角から近づいてくる自動車や自転車に気付くことができません。事故に遭わないために、屋外ではなるべくイヤホンを使わないようにしましょう。特に、自転車に乗って使うのは絶対に止めましょう。
  • 常に音量に気をつけましょう。
     周りの音が大きいと、どうしてもボリュームを大きくしてしまい、気付くと思わぬ大きな音量で聴いてしまっている場合があります。常に音量には気を配るようにしましょう。

※) 健常者と比較して、聴力が26dB以上低下した状態が難聴と定義されており、65dBの低下は中等度難聴に分類されるレベルです。dB(デシベル)=音の強さを表す単位。

【参考】

イヤホンを使うとどのくらい周りの音が聞こえにくくなるか、サンプル音で体感できます。
>>イヤホン使用による聴覚感度の低下の体感サンプル音

前号へ 安全シグナルトップへ 次号へ